お金の流れで世界が変わる お金に意思をもたせよう Vol.1

私たちのお金と社会のカンケイ

みなさま、初めまして!A SEED JAPAN の田川と申します。A SEED JAPANは、半蔵門に事務所を置くNGO団体です。私たちの「買う」「働く」「貯金する」スタイルを変革し、経済システムを持続可能なものにしていくことが目的です。中でも私の所属するエコ貯金プロジェクトでは、「環境や社会に優しいお金の流れを作ること」を目標に、イベント(アースデイ東京など)でのブース出展や専門家を招いてのセミナー等を行っています。

さて、みなさんは「お金」や「環境問題・社会問題」について、どのようなイメージを持っているでしょうか?

「お金」については、多くの方が「難しそう」とか「ちゃんと考えたいけど、相談する人がいない」と仰います。終身雇用崩壊、年金問題、低金利……。何かしなきゃと思いつつも、銀行などに行くのは敷居が高いし、商品は複雑だし、何を選んだらいいのか分からない、と感じるのはもっともなことでしょう。また、「お金の話をするのははしたない」「投資はギャンブルみたいで怖い」と仰る方もいました。多くの人にとって、「お金」は正面から向き合い難いものかもしれません。

次に、「環境問題・社会問題」はどうでしょうか?このコラムをご覧になる多くの方にとっては、平日会社や学校に通い、週末は家族や友人と団らん、日本は平和だし、ニュースで世界各地の問題は聞くけど、、、と、自分からは縁遠いものに感じるかもしれません。

ですが、この二つは私たちの人生に生涯関わり続けるテーマで、正面から向き合わざるを得ないものです。特に「お金」は社会を大きく左右するもので、私たち一人ひとりの使い方ひとつで、これからの社会をより良いものにできるかどうかが決まってくるのです。同時に、お金の流れや仕組みを知ることで、これからどう生きていきたいか、という価値観が自分自身でみえるようになってきます。

次号から、お金と社会問題との関係や、私たちにとってのお金の役割について、皆さんと一緒に考えていきたいと思います!


A SEED JAPAN 田川道子さん
信託銀行で勤務時、金融の社会性に興味を持ち大学院に入学。地球環境学研究科にて環境金融論を専攻。卒業後、運用会社で働く傍ら国際青年環境NGO、A SEED JAPAN エコ貯金プロジェクトに参画。個人向けの資産形成や金融の社会的意義について分かりやすく伝える活動もしている。2016年より同団体の理事に就任。
趣味:トレッキング、絵を描くこと、旅行。

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