九段下で旅行気分! 珍しい世界の料理が味わえるレストラン「Olive Oil オーナー 蓮見勝利さん」
Olive Oilはどんなお店?
僕が海外旅行中に出会った料理を再現してお出しするお店です。
料理は現地の味をそのまま再現するのではなく、日本人の味覚に合うようにアレンジしています。
日本人というよりは、 僕の味覚 に合うようになのですが・・・(笑)
ありますよね、海外で「ん?あんまり美味しくないな」という料理。
そういう料理は、僕が作ることで日本人にも美味しいと思ってもらえる味にしています。
お店では自分が本当に美味しいと思ったもの、好きなものをお客様に食べていただきたい。
そんな想いでいつも料理を作っています。
旅先で出会った料理を作る方法は?
まず、気になる料理があったら飛行機に乗って、実際に食べに行きます。
そして、現地のシェフの料理を食べてノートを取ります。
感想や味についてはもちろんですが、材料についてもメモしておきます。その後、日本に帰国してから料理を作り始めます。
さすがに作り方までは現地で知ることに限界があるので、そのあたりは日本で試行錯誤を繰り返しています。
聞いたことがない名前のメニューが多いですよね。
珍しいものが好きなんです。
お客さんに「これはなんだろう?」って興味も持ってもらいたいですし。
僕の料理がきっかけで、その料理名を覚えてくれたりしたら嬉しいですよね。
そのためにも、旅行先で食べた料理を再現しながら本当に美味しいと納得できるものを出し続けたいです。
どうして料理の道に?
昔から飲食店でバイトをしていました。
地元のラーメン屋さんにいた時に、ふと「お店を持ちたいなぁ」と思ったんです。
お店を持ったらお金持ちになれると思っていたんです(笑)
それで24歳の時に埼玉から東京に出てきて、10年間は銀座や代々木のイタリアンで修行を重ねました。
そのお店が結構有名なお店だったのですが、修行はとても厳しかったです。
5年間は毎日3時間しか寝れませんでした。辛すぎて2回ぐらい逃げましたよ。
お店をオープンしたきっかけは?
自分のお店を持つことが夢だったので、ずっと物件のチェックはしていました。
そして2年前に、九段下の今の物件を見つけました。
実は同じ建物の中の隣の店舗で、妻が美容室をやっています。
この子が生まれてすぐでしたし、元々ちょうどすぐ近くに妻が美容室を経営していたので、僕のお店と妻の二店舗目のお店を同じ場所、同じ時期にオープンさせました。
今はそのおかげで、こうやって二人で交代しながらこの子の面倒を見ることができています。
隣が奥様の美容室というのも面白いですね。
妻の昔からのお客様が僕の店で食べていってくれることもあるので、本当にありがたいです。
逆にうちのお店から美容室に行く方もいらっしゃいますよ。育児の面でもそうですが、お店のことでも協力し合えているんです。
店内はちょっと陽気なテイストですよね。蓮見さんのお人柄が伝わります。
ありがとうございます。自分の初めてのお店ですし、お洒落な感じにしたかったんです。
ポスターも増やしたりして、楽しい空間を心がけています。ただ食べに来るだけでなく、お店の雰囲気も楽しんでもらいたいと思っています。
「あのポスターなんだろう」とか、話題に使ってもらえる店内がいいかなと。あとは 「変な奴らが 働いてるな」って(笑)
それも話題にしてもらえれば……いいかなと。
僕らが楽しくやってることが伝われば嬉しいですし、気軽に寄れる場所だと思っていただきたいです。
店名の由来は?
覚えやすい名前が良かったというのが理由です。
世界中の色々な料理を出したかったので、ジャンルに捉われずどんな料理にも使われる“Olive Oil”にしました。
お店の見た目も、オリーブのような色合いにしました。
どんなお客様が多いですか?
今は緊急 事態宣言 が始まってからは、ほとんどがリピーターの方ですね……
これ ばっかりは仕方がありません。近くで働いている方や、近所に住んでいる方が気にかけてくださっていて、本当にありがたいです。
また先日は、うちで召し上がったランチを気に入ったという近くのビル の方が、そのビル 内で出すケータリングを頼んでくださいました。
お正月にも近所に住んでいる方に利用していただきました。それから、オープン当初から足を運んでくださっている方もいます。
今はもう引っ越してしまって近くには住んでいないそうなのですが、よくお店に寄ってくださるんですよ。
先日、蓮見さんのお料理をいただきました。本当に美味しかったです!
ありがとうございます。でも、もう一回来た方がいいですよ。
今食べた方が美味しくなっているはずです(笑)
あの時は、もうちょっと美味しく作れたらいいなと思っていたんです。
というのも常に「もっと美味しいものを」と思っているからなのかもしれません。
そうでないと、お客様も来てくれませんから。
お料理のこだわりは?
美味しいものしか出さないことです。
どこの国の料理でも、これだけ食材がそろっている日本で作れないことはないと思っています。
あとは、どう美味しくするかですよね。
レシピも、あえて決めていません。
日によって、スパイスを多めにしたりとか、トッピングを変えたりとか。
ちょっとずつレシピを変えています。
もしかしたら常連 さんは、少しずつ 進化している味の変化に気付いているかもしれないですね。
Olive oilさんのメニューを紹介!
シチリア風 イワシとウイキョウとオレンジのサラダ
イタリアのシチリアの料理をアレンジしました。
この食材の組み合わせは、向こうの定番なんですよ。
アンチョビも入っているので、お酒も進みます。
イタリアには色々な思い出があります。
とある料理をどうしても食べてみたくて、山の上の方にある有名なレストランにディナーで行こうとしたのですが、山を登る前に帰りのバスがなくなるよと現地の人に言われて……。
それでもどうしても食べてみたかったので、夜の森の中を頑張って歩いて、帰れたのは朝でした。
奥さんにはめちゃめちゃ怒られました。
ジャンバラヤとスパイシーフライドポテト
ジャンバラヤは、小さい頃からファミレスで食べていて大好きなメニューでした。
大人になってからそれがアメリカ南部のニューオリンズ料理だと知って、現地に行ってひたすら食べ歩きましたね。
ウズベキスタン 羊肉のプロフ
ウズベキスタンでお祝いの時に食べられている炊き込みご飯です。
家ではなかなか作れない料理だと思うので、ぜひ食べに来て欲しいです。