代表取締役 蓮井 英理さん
ダイヤモンドデザイナーズはどんな会社?
ダイヤモンドデザイナーズさんは、どんな会社ですか?
弊社は2013年に設立したオリジナルウェディングのプロデュース事業をする会社です。
ウェディングというと、はじめに式場を決めて、次にその式場のあらかじめ決められたプランの中から、二人の想いに近いもの順次選んでいくことが一般的です。
それに対し弊社は、プロのウェディングプランナーがこれから結婚するお二人の「こだわり」や「大切にしたいこと」を丁寧にお伺いし、お二人のためだけの結婚式のコンセプトを決め、理想の結婚式を一からつくりあげていきます。
そして、結婚後の夫婦のサポートもしたいという想いから保険の代理店も行っております。
会社を立ち上げたきっかけ
もともと私は外資系生保会社で営業のマネージャーをしていましたが、子育てとの両立で悩むこともしばしありました。
部下が勝負している瞬間にマネージャーとしてその場にいてあげられず、悔しい思いをしたこともあります。
再度プレーヤーに戻ろうと考え上司に相談もしましたが、会社からの強い引き留めでマネージャーを辞めることもできずにいました。
だとするならば、思い切って会社を辞めようというのが独立のきっかけです。
独立して自分の腕で食べていこうとした時に、まず浮かんだのが保険の代理店です。
ですが、ただの保険のラインナップを増やす代理店ではなく、プラスアルファを求めようという想いがありました。
そして、何をしようかなと考えていた時、今のパートナー(役員の末永)と出会いました。
パートナーとの出会い
末永はもともとホテルでウェディングプランナーをやっていて、彼女も独立したいという想いを持っていました。
会場の制限の中で結婚式をプロデュースすることに限界を感じていたからです。
オリジナルウェエディングをプロデュースしたいという想いは、私も同様の文化のアメリカにいたこともあり、聞けば聞くほど「そっちが普通だよね」と彼女の考え方に賛成しました。
彼女と出会って半年経たないうちに会社を設立したのが2013年の1月。もうすぐ丸8年になりますね。
完全オーダーメイド 十人十色の結婚式
新郎新婦さんからはどんな要望が多いですか
例えば、「ドレスにお金をかけるよりも、お美味しいお料理をみんなに出したい」「二人の思い出の場所の近くで式を挙げたい」「余興でのパフォーマンスの都合で、天井の高い場所を探してほしい」など、十人十色です。
新郎から「新婦に内緒でサプライスをしたい」という相談を受けることもあります。
どんな結婚式があるのでしょうか?
以前、結婚式のテーマを「協奏曲」にした新郎新婦がいらっしゃいました。
そこで式場の真ん中にオーケストラを呼び、入退 場は 全て生演奏、 周りをゲストテーブルが 囲うという演出をしました。
高砂のお 花はゲスト全員が生けて、みんなが途中まで作った高 砂をその後のショーとしてフラワーアーティストが完成させるというパフォーマンスを行いました。
こういった演出はこれまで見たことがないと言われましたが、やろうと思えばそんなに難しいことではないのです。
お客様のご要望に全力でチャレンジ
日本のウェディングについて、どう思いますか?
日本の結婚式は新郎新婦・ゲストともに式の満足 度が意外と低いというリクルート社のアンケートデータがあります。
新郎新婦のほとんどが初めての結婚式ですので、なかなか満足できる式のやり方にたどり着けないのだと思います。
そもそも、ブライダル業者や結婚式場のほとんどは会場や人件費 、広告費 などが必要ですが、弊社は設備なども持っていないですし、広告も出していません。
ですので、同じお金を使うとしても、原価とクオリティをはるかに高くすることができます。
それで結婚式場にはないような企画 も考えられるというのが弊社の強みですね。
「今回だけ使って 良いですよ」とお借りした会場からも、式が終わると「素晴 らしい式だった」「こんな結婚式みたことない」と言っていただいて、その後も会場を使わせていただけるケースもあります。
もしかしたら、多くの会場は効率を重要視してするあまり、お客様の要望にチャレンジしきれていなかったりするのかもしれません。
お客様と社員がひとつのチームになる
仕事のこだわりをお聞きしても良いですか
ウェディングの仕事をしていると、どうしても自分の価値観 を押し付けがちになることがあります。
例えば「このドレスがかわいい」とか「これが似合いそう」と思えば、それを何となく勧めがちです。けれど、新郎新婦がそれを着たいかどうかは別ですよね。
ですから自分の価値観 やこだわりは一旦置 いておいて、相手の価値観 にどれだけ耳を傾け、それを形にしてあげられるかが、この仕事の大事なことだと思います。
相手の中にあるものをどれだけ引き出せるか。保険も一緒で、一般的な保険プランを提案 することはできますが、
同じ年 齢でもその人の人生の環境 や状況 はみんな違います。
ですので、保険でいえば商品、ウェディングで言えば会場、となりがちなものを、まずはその人が何を大事にしているのか、何を実現したいのかということをしっかりと聞くようにしています。
ベテランになってくると、「この人はこういう感じかな」というのが分かるようになってくるのですが、それではいけないなと。
常に一人ひとりのお客様の話を聞けるように心がけています。
この仕事をしていて良かったと思う瞬間は?
今では結婚式の現場に出ることは少ないのですが、弊社の社員からすると、結婚式当日 は卒業式のような感じです。
それまでずっと、新郎新婦からたくさんお話を聞かせていただき、一緒にたったひとつの結婚式を作りあげていき、そして結婚式当日 にひとつのゴールを迎えます。
そのタイミングで、すごく寂しそうにしている様子を見ると「きっと良い仕事をしたんだな」とわかり、うれしくなります。
また、弊社の習慣 の一つとして、結婚式が終わった後に新郎新婦と関わったスタッフ 全員で 集合写真を 撮る、というものがあります。
私たちプランナーやお花屋さん、カメラスタッフなどが写るのですが、後日新郎新婦宅を訪問すると、その写真を家に飾ってくれていたりします。
一緒に何かを作りあげたという喜びをお客様と共有できるのが、この仕事をして良かったと思う瞬間です。
どうしてその一体感が生まれるのですか?
スタート時 期からそういう想いだからです。
フォトグラファーや映像 を撮るス タッフ 等のことを私たちはクリエイターと呼んでいますが、クリエイターは、お客様に合いそうなスタッフをご紹介して、その都度アサインしています。
そして、基本的には 全クリエイターに、事前に新郎新婦に会ってもらい、「どんな写真を撮ってもらいたいか、何を重要視してほしいか」など、事前にヒアリングを済ませるようにしています。
それは会社設立当初から大事にしていて、品質や温度感をみんなで保てるように心がけていることです。
一方で、クリエイ ターには 適正価格をきっちりと払うことも大事にしています。
良い仕事をする方々にはずっと続けてもらいたい、その上では大切なことだと感じています。
蓮井さんをご紹介 いただいた方から、「物凄 くエネルギッシュな人だよ」と言われていたのですが、本当にその通りでした。
仕事って、何かでこだわらないと全部ダメになってしまうと思うのです。
ひとつ 手抜きをすると 全部なし 崩しでダメになるような気がして、だからやるならトコトンと思います。
それと、ビジネスは継続 して初めて成立するものです。
例えば営業職といったら売ることが仕事なのではなく、売り続けることが仕事。
私たちの仕事もその瞬間瞬間が良いのは 当たり前で、それをしっかり継続できるかどうかを考えると、自分たちが良いというだけでは続かないですよね。
仕事が次へと繋がっていくためにも、自分たち以上にお客様や関係者にとっても良いものを提供したい。
当然 、会社として利益の追求もしていきますが、それ以上に仲間と助け合っていくというのが設立当初からある想いです。
結婚式が終わってもずっと繋がっていたい
保険の代理店もやっていると新郎新婦さんのその後を見ていけるんです。
子どもが生まれました、お家を買いました、など。そういう変化がわかるので、結婚式の後も違うかたちで繋がれことが嬉しいです。
新婚旅行が終わったらお土産を持ってきてくださったり、結婚式当日を撮ってくれたフォトグラファーに毎年家族写真をお願いしているご家族もいらっしゃったりします。
結婚式の後もちゃんと繋がっていることが嬉しいですし、私たちはそういうことを大切にしているウェディングプロデュース会社です。
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