SF営業部 五十嵐星美さん
ドローンネットさんはどんな会社?
当社は2017年3月に設立した、ドローンにまつわる事業を手がける会社です。
ドローン本体の販売から、ドローンに特化したデジタルコンテンツの開発・運営や普及活動といった多様なサービスやソリューションの提供を行っています。
また、国土交通省の官営団体であるドローンスクールも運営しております。
会社の設立からまだ3年目ですが、国内のドローン業界ではパイオニアとして取り上げていただけることも増えてまいりました。
社員一人ひとりがバイタリティにあふれる、ベンチャー企業です。
ドローンが注目される理由
数年前から日本政府が国策として、ドローンを活用した空の産業革命を推し進めています。
例えば、これまで人が直接行っていた太陽光パネルやダム、発電所といった、大きな社会インフラの点検・メンテナンス作業も、ドローンに装備した高精度のビデオカメラにより効率的に行うことが可能になります。
また、配達業界でも、小さい荷物ならドローンを使えば輸送コストは8分の1になるというデータが出ています。
弊社でも以前、大手小売り企業との共同プロジェクトとして、日本本島から離島までの配送テストを視察したことがあり、交通インフラが脆弱な離島や山間部でも、必要な物を短時間で届けられる可能性を感じました。
また、救助支援の分野はAEDの輸送や溺れた人への浮き具の輸送、孤立してしまった地帯へ緊急物資を運ぶことも可能です。
その他にも、人手不足や重労働が課題とされる農業の分野でも、ドローンに農地の広さを最初にプログラミングしておけば、その範囲内で農薬や肥料を空中から散布でき、作業をより効率化することが期待されています。
趣味に仕事に。高まるドローン需要
ドローンの操縦には資格が必要?
2015年に航空法が施行され、ドローンを屋外で飛ばす場合は航空法によるドローン規制が設けられました。
そのため、国土交通省では、一定の要件を充たすドローンの技能講習を行う民間団体等を指定し、飛行許可を受ける際の申請書類の一部を省略できる仕組みを採用しています。
弊社の特定の技能認証を取得した方は、国土交通省の「全国包括飛行許可」承認を得ることができ、空撮や空中測量、設備点検、農業利用、インフラ点検等、趣味やビジネスで幅広いドローン活用が行えるようになります。
ドローンの操縦士資格を取る人はどのような人ですか?
弊社の講座を受講する方は、あくまで趣味として操縦を覚え、空撮などを楽しみたいという方から、ドローンを使った仕事をしたい方まで、幅広いニーズがございます。
今年はコロナの影響もあり、副業としてドローンの資格を取りたいという方も増えました。
趣味としてドローンを始めたい方は、ドローンを安全に飛行させるための飛行ルールや、法律、天気のチェックなどを座学で学び、実際にスクールで操縦の技術を学んでいただきます。
スクールは全国にありますし、ドローン操縦で使用する機材は無料でお貸し出ししていますので、気軽に通っていただけます。
また、オンライン講座もあるので、実際にお家の中でライセンス取得に必要な技術を習得することもできます。
仕事としてドローンを使いたいという方には、そのような需要に特化したコースもあり、マンションやビルの屋根・壁面の点検のために建築・建設会社や不動産会社が受講されています。
講師は、実際にリフォーム会社などから屋根・外壁点検の依頼を受けているインストラクターが教えるため、建物の破損や水漏れの原因をドローンで撮影するためにはどのくらいの距離から撮影するべきなのかなど、ドローン操縦技術と撮影技術の両方を身につけられます。
オンライン対戦型ドローンレースが楽しめるエンタメスポット「スカイファイト」
スカイファイトは、ドローンで操縦テクニックを競いNo.1パイロットを決定するレース大会で、弊社が運営するドローンレースの名称です。
全国にあるレース場をオンラインでつなぎ、重さ30g以下のミニミニドローンで公式コースを3周回ってスピード順位を競います。
毎日リアルタイムでレースが開催されています。eスポーツのような感覚で、4歳以上のお子様からご高齢の方まで幅広い年齢層の方々にご参加いただけます。
いまから「スカフェる」?
2020年6月、銀座に日本最大級のドローンカフェ「スカイファイトカフェ銀座店」をオープンいたしました。
ここでは、飲食を楽しみながら、ドローンの販売やドローン操縦士の資格がとれるドローンスクールの運営、そして毎日開催されるオンライン対戦型のドローンレースを楽しめるコーナーが併設されています。
ドローンを触ったことがない初心者の方でも、15分ほどのレッスンに参加すればレースに参加することができるので、ご友人同士やご家族・カップルなど幅広い層の方たちにご利用いただきたいと思います。
将来は、ビリヤードやダーツのように、「今から“スカフェる”?」などと言って、ドローンを身近で楽しめる文化をつくることができたらいいなと社内で話しています。
たくさんの事業を展開されていますが、特にこれから力を入れていきたい事業を教えてください。
ドローンを使って楽しみながら操縦技術やプログラミングの学習ができ、ドローンの資格取得もできるスクール「スカイファイト キッズスタジオ」事業です。
ドローン産業は現在大きく成長しており、将来的にも多くの分野で活用されることが予想されます。
2020年から小学校教育でプログラミングが必修化されましたが、ドローンはプログラミング的思考を養うことと大変相性が良いのです。
ゲーム感覚で長時間楽しく学ぶ力や、自由な発想を形にする力、物体の状態や関係を把握する力、目標に対して筋道を立てる力が自然と身に付きます。
ドローンに触ったことがないという人がまだ多くいらっしゃいますが、今の子どもたちがドローンの知識や操縦をゲーム感覚で習得し、将来はドローン産業で活躍してもらえたら嬉しいです。
ドローン市場でも求められる女性の感性
個人的には、女性のドローン操縦士が増えて欲しいなと思っています。
現在、ドローンの資格に挑戦している方々のほとんどが男性ですが、ドローンの操縦はカメラ操作も加わると、より一層丁寧な操作が求められます。
そういった繊細な操作は、女性に向いているのではないかと思っています。
また、ウェディングやファッションショーなどのイベントでは、撮影する角度や編集も含めて考えると、女性ならではの感性が求められる部分も多くあります。
今後、ドローンが本格的に実運用の段階に入っていくにつれ、操縦士という人材は不可欠です。
これからも「ドローンで世界中の人を笑顔に!」をテーマに、多くの方々驚きと感動をお届けしていきます。