こども図書館
近くに学校や児童館がある住宅地に立地する四番町図書館には、児童書に親しめる「こども図書館」があります。こども図書館は、カウンター前を通った先の別室にあります。中は靴を脱いで入れるようになっているので、ハイハイの赤ちゃんも安心です。室内には対象年齢別に分類された絵本や図鑑、文学などの児童書がたくさん並んでおり、学校が終わった後に図書館に立ち寄る子どもも多くいるそうです。
育児本は図書館で
こども図書館には、保護者向けの育児本や育児雑誌のコーナーも設置されています。今の時代は何でもインターネットで調べればすぐに分かると思われがちですが、”情報収集は本から”をお勧めします。なぜなら、出版されている本は情報源がはっきりしていて、内容の検証がされた上で世の中に出されているので、信ぴょう性が高いからです。また昔に出版された良書も、一般的な書店では時間が経つと並ばなくなってしまいますが、図書館には現在は出版されていない素晴らしい本もそろっています。
本棚には育児に関することだけでなく、病気、育児の悩み、教育のことまで様々な本がそろっています。図書館の司書さんに「こんなことが知りたい」と相談すれば、関連書を教えてくれます。日常の疑問から人に言いづらい悩みまで、本を読んで解決できることはたくさんあります。その手段の一つとして、図書館の司書さんに頼ってみましょう。わからないことはプロに聞くのが一番ですね!
ブックスタート
ブックスタートは、千代田区立図書館と保健所が協力しているサービスです。保健所で行っている3~4か月児健診の際に、職員の方が1対1で読み聞かせをしてくれます。「そんなに小さな赤ちゃんでも本の内容がわかるの?」と驚くかもしれませんが、赤ちゃんは絵本に興味をもち楽しみます。赤ちゃんたちに同じ本を読み聞かせると、どの赤ちゃんも同じところで笑ったり反応したりすることがあるそうです。
赤ちゃんが生まれる前は絵本のことなど頭になかったというお母さんも多いそうですが、妊娠中に図書館に行くこともお勧めです。四番町図書館では「読み聞かせ講座」という講座も開催されています。生まれてくる赤ちゃんにどんな絵本を選べば良いのか、どんな読み聞かせ方をすれば良いかを事前に知ることができますし、講座への参加をきっかけに先輩ママやプレママ同士の繋がりができることも嬉しいですね。
学校の宿題も図書館でサポート
図書館の司書さんは各区立小学校などにも派遣されていて、夏休み期間中は「レファレンジャー」として四番町図書館にいる日もあるそうです。小学校の夏休みと言えば自由研究ですが、休みの後半になってもテーマも決まらず調べ方も分からず後回し・・・「助けて~」なんてお子さんは少なくないはずです。そんな時は、図書館でサポートしてもらいましょう。自由研究の調べものに役立つ本や、読書感想文用の本探しなどを「レファレンジャー」が手伝ってくれます。「答え」を教えるのではなく、研究・調べ物の仕方をきちんと教えてもらえます。レファレンジャー、頼もしいです。
地域のことを知りたければ地域の図書館へ
図書館は地域の情報拠点です。特に四番町図書館のある番町・麴町の地域は歴史も古く、日々文化や歴史が蓄積されています。インターネット上にはない詳しい情報も、図書館にはあります。また、地域の特性にも応じており、国立劇場があるこの地域では「能」や「歌舞伎」などの伝統芸能に関する書籍も多く所蔵されています。
ビジネスマンこそ図書館を有効活用しよう
四番町図書館の館内には閲覧席の他に、PCを持ち込んでWi-Fiを利用できるラウンジがあります。軽飲食もできるので、カフェにばかり行っている方はサードスペースのような役割として図書館を利用するのも良いかもしれません。また、わざわざ図書館に行かなくても「千代田区立図書館」のホームページから本を探すことができます。ホームページでは千代田区内の各図書館にある蔵書を検索できるようになっており、貸出中の場合は予約をすることも可能です。ビジネス書に関しては、同じ千代田区の「千代田図書館」「日比谷図書文化館」が充実しています。借りたい本を四番町図書館に取り寄せてもらうこともできるので、時間を有効活用したいビジネスマンにとっては大変ありがたいサービスです。
<取材先> 千代田区立四番町図書館
<基本情報>
千代田区立四番町図書館
住所 〒102-0082 千代田区四番町1
電話番号 03‐3239‐6357
ホームページ https://www.library.chiyoda.tokyo.jp
開館時間 月曜日~金曜日 9~20時
土曜日 9~19時
日曜日・祝日 12月29日、12月30日9~17時
休館日 第1日曜日、12月31日、1月1日~1月3日
特別整理期間