ぴよ蔵
「おかえりピヨ~どこ行ってたピヨか?」
新人スタッフ
「神保町です~」
ぴよ蔵
「レポート取材、頑張ってるピヨね!」
神保町の看板建築
本の町として知られる神保町。明治のころにたくさん学校ができ学生が参考書を売り買いしたことから、世界有数の古書店街ができました。古本屋や本屋だけではなく、集英社などの有名な出版社や印刷会社も軒を連ねます。
神保町を歩いていると、近代的なビルの狭間に洋風レトロな建物をよく見かけます。正面が一枚板のように作られた、2~3階建てのスタイルです。これは「看板建築」と呼ばれる建築物で、昭和レトロを彷彿とさせます。
看板建築は大正12年の関東大震災をきっかけに誕生しました。震災後しばらくはバラックで商売が行われましたが、復興のためにはしっかりとした建物が必要です。そこで白羽の矢が立ったのが、西洋風なアール・デコ様式。しかし、庶民には鉄筋コンクリートを建てる経済力はありませんでした。だったら、木造に板を張っちゃえばいいじゃない!そうしてできたのが、見た目は洋風・中身は木造の看板建築というわけです。
また、正面を真っ平にしたのには当時の建築法にも関係があります。区画整理が進む中で、建物が道路にはみ出る事は禁止されたのです。となると、従来の町屋ではどうしても玄関の軒が邪魔になってしまいますよね。そこで、土地のサイズを最大限まで活用できる看板建築が多くの人に受け入れられるようになったのです。
ちなみに、看板建築が2~3階建てであることも法律に関係しています。そう、3階建て以上は禁止でした。しかし、3階建てを希望する人が多かったため、当時の役人が3階を屋根裏部屋にすることを勧めたというわけです。その結果、3階部分は丸みを帯びた“屋根っぽい”デザインになっています。
古き良き風景が残る神保町。本の香りに包まれながら、ほっと一息つくことができますよ。
そして、今年も読書の秋がやってきました。お出かけは自粛したい方も、旅先でのんびり過ごしたい方も、はたまた通勤途中の片手間に読書タイムはいかがでしょうか?
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ぴよ蔵
「神保町の魅力は本だけじゃないピヨね!」
新人スタッフ
「飲食店もたくさんあって、目移りしちゃう町でした!」
ぴよ蔵
「これからも町の魅力、沢山見つけてほしいピヨ~」